OB会報創刊号 昭和42年1月15日発行 目 次 O.B.会設立にあたって 1 東大航空部0.B.会の発足によせて 2 O.B.会の設立        4 O.B.会設立の経過 5 第一回航空部0.B.会理事会経過報告 8 国立七大学グライダー競技会の結果 10 航空部の現況及今後の活動予定 13 東京大学航空部O.B.会会則 14 東京大学航空部O.B.会会員名簿 17 飛 行 規 程 20 会 計 報 告 31 編 集 後 記 32 O.B.会設立にあたって O.B.会会長 箕田芳郎 旧い先輩・新しい卒業生・多くの皆様の快い御賛同を得て・ 東大航空部 OB会が結成され,ここに会報第1号をお届けすることになりました。   霧ケ峯の合宿で牛を追いかけた想い出、駒場や平塚に通ってLB-型の 飛行まで漕ぎつけた感激,そして戦争・・・・・・・・・・・・。 世の波をまともにかぶった東大の学生航空活動も再び若い世代の人々によ って息を吹きかえし、乏しい資金と器材のやり繰りに苦しみ乍らも,排気ガ スのただよう都塵から抜け出して合宿練習や国立大学グライダー競技会参加 と地道なスケジュールのうちにも純粋を空への憧れに若いエネルギーを発散 させています。  OB会も発足日浅く.未だ会員諸兄にとっても、現役学生諸君にとっても 充分ご期待に副う活動が出来るところまで行っておりませんが、この会報が 単に年賀状的存在に終ることなく、世界各地にいる先輩達と、現役の人々と の間の心のつながりを深め、量質共に会の発展してゆくきづなをとなることを 祈っております。  なお、やがて会員が代る代る航空部を訪れ、共に飛び、共に語り、そして 共に器材を造ってゆける日を夢みつつ、この上とも会員の1人1人がお心当 りの先輩方に入会をお勧め下さって、精神的にも、経済的にも、会の基盤の 強化にお力ぞえ下さるようお願いいたします。 東大航空部OB会の発足によせて 東大航空部部長 林 毅 A 「やあ,しばらくでした。」 B 「元気かい。」 A.B 「昔の連中近頃どうしているだろうね。時には皆集まって懐しい昔の 思い出話に一タ過ごしてみたいものだね。」 A 「旧交を暖めるのもいいね。」 B 「我々社会人も時にはまた空をとびまくって見たいものだね。腕が鳴 ってどうにもおさえ難くなってしようがないね。」 A.B 「好きな連中が集まって何とかとべるようにできないかね。」 A.B 「それには東大航空部と手をとり合っていくのがよいと思うね。」 A.B 「同感。」 A.B 「時には先輩としても何とか力を貸したいものだね。」 A.B 「同感。」 OB同志会う毎に繰返し交された思えば長い会話でしたが・こういう意欲 が自然に高まって、 ついに結成準備委員会が発足し、阿曾.箕田、狩野さん の御尽力を得て、本年4月東大航空部OB会が発足し、親睦を base と して空とぶ青き夢を実現し、かつ現役の航空部を応援する目的を以って、活 動に入っていることは何ともすがすがしく喜びに堪えない次第です。 OB会 長には部長が兼ねないで有力な社会人をお願いするのを原則とすべきことを 主張して、互選の結果、準備委員会当時から委員長として御尽力下さった箕 田さんが衆望を担って推挙されました。若さと実行力と意欲兼備の誠に時宜 を得たOB会長と大いに期待される次第です。  OB会発足以来、航空部への援助がなされて来ていますが、特に国立七大 学(北大、東北大、東大、名大、京大、阪大、九大)の間で続けられ、今年 で第7回の総合体育大会の****** として・グライダー競技大会も