From: t60211@mech.t.u-tokyo.ac.jp (Shin`ichi Honda) Date: Mon, 7 Apr 97 18:23:06 JST Subject: report7 航空部主将の本田です。 先日氏家で行なった春合宿の報告です。 現在現役は駒場で新勧を文字通り必死に行なっております。 七帝戦の報告は恐れ入りますがもう少しお待ち下さい。 東京大学運動会航空部 三月合宿報告 主将 本田 真一 2〜3月はずぅっと大会やそれに関連した合宿だったため、下級生にとっては ずいぶんと久しぶりな合宿となってしまいました。 しかも、事情により日数を減らさざるを得なくなり、下級生が勘を取り戻すのに かなり長い期間がかかってしまうのでは?と心配しました。 ところが幸いにも割と効率良く飛ばせたため、しっかり練習でき成果もでたようです。 また、オーバーホール中の東大21に代わり学連21を氏家に陸送して使用しました。 主な成果 1st SOLO 金子(1) 1st JUNIOR 山下(3) 周回 杉峰(3) 発数、時間 JA NO. 型式 発数 時間 JA2520 ASK21 88発 11+45 JA2492 SZD51−1 16発 5+06 JA2486 ASW24 14発 4+44 合宿中の主な出来事 3月27日(木) 雨。予報では昼過ぎからあがると言っていたが、小雨になっただけで一日中 降り続ける。翌日からの効率も考え、機体の組み立て後点検と定時点検は夕方 松岡教官に無理に頼んで終らせる。点検中に雨は完全にあがったが、空はすでに 夕闇に包まれつつあった。 3月28日(金) 前線の抜けた後であり、条件は良くなるであろうと思っていたが、なんともう次の 前線が近付きつつあるとか。最悪。その影響か、この日は凄まじく視程が悪い。 下級生にとっては飛び難い条件であろう。 しかし、雨の降り出すのは翌日の夕方、ということで、この日はとにかくあげれるだけ 上げよう、と張り切って(?)飛ばす。 7:30より発航開始。朝の内に上級生のC’Kを済ませてしまうと後は1年生のみ。 しかも4人しかいないので、ぐるぐると回る。条件が悪いので、単座も少しは飛ばすが 基本的に21の単機発航でありウインチの調子も良かったため発数は上がり、 撤収までに48発上がる。なんと1年生はこの日だけで一人6発乗る(!)。 まとめて乗れたためか、最初進入中に右に左に大きく振れる「必殺木の葉落し」を かましていた1年生達も段々まっすぐ降りれるようになってきて、 勘を取り戻して行くのがピストからもはっきりわかった。 3月29日(土) 予想通り、条件は良くない。しかし、昨日1年生がよく練習できたこともあり、 条件悪い=静穏なのだから1年生を飛ばせるだけ飛ばそう、と腹を決める。 上級生は大会で良く飛んだのだから。 昨日と同様に1年生ばかりひたすら飛ばす。 一番最初に成果の出たのはまだ複座で頑張っていた3年の山下。 芝山教官にジュニアC’K OKをもらう。9発目1stジュニア!おめでとう! 学校ではすでに卒業する身だが、院に行くことが決まっているためもう一年航空部で 頑張ってくれることだろう。 余談ながら、彼はジュニアOKが出ると、何を思ったか、勇んで24から パラシュートを取りだし装着しはじめた。 見ていた芝山教官「まさか24に乗る気?」と少しあせる。 1年生にもソロの気配が近付いてきているようだ。なにしろこの日も5発づつ乗り、 昨日と合わせて2日で11発(!)。 しかし、最後まで前席に任せているためか、軸線がピストをかすめるほどずれることが しばしば。ちょっと恐いかも。 夕方、予報通り雨が降ってきたため38発で撤収。 3月30日(日) なんともう最終日。短か過ぎる。しかし、日射が戻ってきた。条件は良くなるか? 夜中降り続いた雨が蒸発していくためか、雲はできるが朝の内はたいして上がらない。 その静穏な時間をついて、ついにでました。金子(1)の1st SOLO! なにしろ、フライト3日目の朝にして14発目である。集中したトレーニングが できたことであろう。 4発目松尾教官のC’K OK。5発目西田教官のReC’K。 降りてくると「次ソロー!」と教官より。 視程も前2日とは比べものにならないほど良く、風も穏やか。 まさにソロ日和のなか、無難に着陸。(でも、ろ〜んぐ!「引き起こし」したか?) おめでとう! 条件は良くなるだろうと思えるため、矢野(4)を5hトライとして上げる、が、 滞空できない。どの機体もばったする。 「沈下があるのだから、どっかで上がってるはずだが、、、」by全員 しゃにむに単座機を上げるがばったするため、しかたなく複座を再び上げる。 と、松尾教官ゆ〜くっり上がって行き、滞空。むむむぅ。 1時近くから本格的に良くなって行き21発目に杉峰(3)がJrで、続く22発目に 矢野(4)が24でそれぞれ滞空。 全機上がったため、索点とする。結局21が1時間、Jrが2時間、24が3時間 飛ぶ。(21とJrは降ろされた) 矢野「24の出発時間は何時ですか?」 ピスト「13:08です。」 矢野「(5h)だめじゃん!」 ピスト「小田原さん体調悪いそうなので、24は降りてこなくて結構です」 矢野「りょ〜か〜い(泣)」 午後は弱くなりながらも、日没までプラスが残り、よーやく上級生の練習になった。 強くて分かりやすいプラスがあるため、そこで上げて外へ出て、低くなったら また戻って上げる、を繰り返して滞空できる条件であった。 最後の1発まで上がりながら、34発で撤収となった。 おまけ 撤収の整列の後の行事には野良犬登場! 3月31日 陸送日。パロマを妻沼まで陸送する。21もハウストレーラーがあると こんなに楽なんだなぁと感心する。 明後日からは新勧だ! 今後の予定 新人搭乗会(学生委員会主催) 4/13 妻沼 新勧の一環として。 5月合宿1 5/5〜5/11 妻沼 5月合宿2 5/26〜6/1 妻沼 夏合宿 8月 東大21オーバーホールのため、学連21が使いやすいよう妻沼が多くなりました。 予定では、5月にはオーバーホール完了となるので、部長先生を招いて おひろめ式ができたら良いなと考えています。 (予定は延びると思われるので、今のところ何とも言えません) 例年ですと、この合宿をもって幹部交替となるのですが、今年度は新3年生が一人。 しかも学部4年となり、公務員試験を受けるとのことで、交替できません。 従いまして、新年度も当分の間は本田が主将を勤めさせていただきます。 今後とも御指導の程よろしくお願い致します。