From: t60211@mech.t.u-tokyo.ac.jp (Shin`ichi Honda) Date: Wed, 8 Jan 97 18:48:44 JST Subject: Taikai 東大航空部の本田です。 すでにご存知の通り東大は関東大会突破しました。 簡単ですが、その報告です。 詳しいフライトレポートはまた、矢野、小田原から出されると思います。 ーーーーーー 東京大学運動会航空部活動報告 関東大会12/18〜12/25 やってまいりました、クリスマスをはさんだ悪名高いBIGイベント! 毎年強風待機の嵐となりちっとも飛べない、上がらないというこの大会ですが、 今年はちょっと違った?秋季大会に続き、珍しく盛り上がった大会となりました。 東大は今年念願の2チーム体制。 ASW24 矢野 元(4) 本田 真一(3) SZD51ー1 JUNIOR 小田原 宗範(4) 船越 聡(4) 2チームあれば予選突破の確率も上がる、というもっともなような、情けないような 理由ですが、ともかく我部のシンボルW24を出せたことは嬉しい限りです。 12月18日 PRACTICE。この日全選手のC’Kフライトが予定されていたが、 強風のため午前中は待機。早くもお約束のパターンにはまってきたか? 午後過ぎに発航開始。が、一順しないうちに背風となり、時間も遅くなっていたため 撤収。東大は船越だけがフライト。 12月19日 DAY1。開会式のあと、C’Kの続きを行なう。 天気はあいにくの曇り空。風がないため、例年よりは暖かいか? C’K終了後競技に入るが、一順せず、不成立。 東大は矢野、小田原が飛ぶが、バッタ。 12月20日 DAY2。朝のブリーフィングでは、大陸性の高気圧が張りだし上空に寒気も 入っているため今大会で最も条件の良い日になるであろう、とのこと。 TASKは給水塔>館林の25km。 24チーム、一番手矢野。12:10出発。16分で降りる。まだどの機体も15分 程しか滞空できない。しかし、東北学院ディスカスのみ粘りを見せ降りてこない。 JUNIORチーム、一番手小田原。12:34出発。川側でプラスを掴み、 風に流されながらもじわじわと上げて行く。それほど時間も立たないうちに10機程 飛ぶ中で最も高い位置につけていた。しかし、まだ動けずに、さらにプラスを探して 四苦八苦している様子。 どの機体も滞空し始め、北東の方向でグライダーの蚊柱が立ち始めたが、トップはまだ 十分とは言えない様子。JUNIORはまだTOP。 24チーム矢野2回目。13:19出発。このころには十分回ってこれるだけの プラスが発生していたが、一気に突っ込めるほど高くないため各機ほぼ同じ位置で サーマルをすて切れず団子状態。そんな中、学院ディスカスが給水塔をクリア。 強い選手(チーム)というのは、上がりがなければ上がりが出てくるまで「待って」 いられるものだと思う。学院ディスカス、渋い中1時間以上も粘って1point。 24が出発して間もなく、給水塔クリアが相次ぐ。24は団子状のガグル中番で 動けない。 学院ディスカス館林クリア。その後ゴール。2時間近くかけた周回。 同じころ東大JUNIOR給水塔クリア!始めての東大得点の無線。 JUNIORが館林に向かってしばらくすると、法政23に続き東大24 給水塔クリア!七輪でししゃもを焼きながら待っていたクルーは東大の得点に 盛り上がる。 そして東大JUNIOR館林クリア。しばらくすると、法政23を抜いて東大24が 先に館林クリア。さすがに速い!このままゴールすると、サーマルが十分上がり切った 時点でスタートした24は最短時間の周回となり、1000点獲得のペースである!! (と、思っていたのだが、実は淡々と回ってきた慶応ディスカスのほうが速かった) 「東大JUNIORゴール手前2K」の無線。ゴールを見ていようと、ピスト脇の ゴール判定器の所へ行ってみる。 JUNIORゴール。しかし、中間点からの高度判定はNO GOOD! なんだとぉ〜!?ちなみに高度計指示では340mあったという。 JUNIOR、ピスト脇で上げ直そうと粘り始めた所へ24のゴール予告無線。 今度こそとゴールを見守る。しかしなんとなんと、24もNO GOOD!!! どういうことだ?24も高度計指示では300m以上。24も上げ直しを計る。 JUNIORは粘り切れずそのままランディング。1時間半の周回。 24はしばらく粘った後、もう一度ゴール。しかし、NO GOOD!!!! そしてランディング。約40分の周回。 JUNIORチーム2番手船越。14:27出発。すでにプラスは弱まっており、 給水塔までの高度も稼げなくなっていたが、弱い中しばらく粘る。 24チーム2番手本田。14:47出発。完全に上がりは終った模様。離脱後、 ずっと-2m/s。何もなくランディング。その後JUNIORもランディング。 JUNIORが最終着陸となり競技終了。 この日慶応23が館林にアウトランディング。 また、早稲田55はサーマル発生の直前に出発、そのまま降りてしまい、次の発航を 待つ間に良い時間帯が終ってしまった。 というわけで2チームともの得点は東大のみ! 夜になって成績が発表される。東大は2チームともゴール・ノーグッドのため 減点200点。しかも、何と東大は写真にDATE BACKが入っておらず、 減点100点。計300の減点で499点の6位。ジュニアは500点5位であった。 カメラのモードは散々確認していたので、どうもカメラ自体の故障の模様。 「もともと調子良くないんだよな」持ち主談(-_-# 急挙別のカメラを部員より調達する。 12月21日 DAY3。条件は良くならず、得点機なし。 12月22日 DAY4。TASK館林>給水塔25Km 非常に視程が悪く、良くなる見込みもなさそうである。 実際東大もバッタを繰り返す。 しかし、学院ディスカスと中央23が館林クリア! しかもディスカスはそのまま給水塔をクリアしてゴール。しかしノーグッド。 この日得点はこの2機のみ。東大の順位は変わらず。 12月23日 DAY5。強風のためノーコンテスト。 しかしながら、この日まで(結果的にはこの日だけ待機)強風待機もなく競技が 進んでいるというのは、およそ例年の関東大会のイメージとは離れている。 12月24日 DAY6。TASK給水塔>館林25Km 朝のブリーフィングによると、条件は悪くないという。 南ピストより競技開始するが途中風が変わり競技中にピスチェンとなる。 条件は確かに良くなってきており、1pointが続々と続く。関東、慶応、早稲田、 法政、中央、東北、学院、、、。 そんな中、東大は滞空はするが得点できず、矢野と小田原のバッタが続く。 そして、なんと防衛大21が得点。この時点で大きく順位を下げた東大は予選突破 ぎりぎりの位置になった。最後に矢野が14:48に出発。続く千葉工JUNIOR が離陸して、15:00となりこの日の発航終了。競技終了までは後1時間となる。 この2機は互いにガグルになりながら風に流されて給水塔へ向かう。 (競技中ピスチェンしたため周回方向は同じ) しかし、サーマルを捨て切れず動けない。 地上では撤収(陸送)準備が行なわれ始めた中、ついに24が給水塔めがけて サーマル・ブレイク。そして。給水塔クリア560m。 クリア高度は600m以上なので、この無線で低空の減点となる。 さすがに館林には向かえず、そのままR/Wまでもどり着陸。競技終了となる。 減点はされたものの、これで24は予選突破をほぼ確実にした。 この日、給水塔をクリアした学院ディスカスは、館林にアウトランディング。 さて、写真を現像したところ、なんとまたもやDATE BACKが入っていない。 このカメラは試し撮りまでしたのだから、故障はないはずだが。 どうも、モードミスのよう。確認したものの、持ち主も含めて誰も正確な使用法を 知らなかったのが原因といえよう。最初のカメラの故障がここまで後を引いた。 12月25日 DAY7。TASK館林>給水塔25Km 高度300m位に厚い逆転層が形成され、上がる機体はなく全機無得点。 そして競技終了。 最終成績 団体 24チーム 7位 ジュニアチーム 9位 個人 矢野 6位(入賞!) 最後に 全体的に反省点の残る大会でした。。 全国大会は試験後すぐであり、あまり準備の時間はないものの、失敗の目を確実に 潰してかかろうと思います。 東大としては5年振りとなる全国大会です。 また、嬉しい報告ができるよう頑張りますので応援よろしくお願いします! ーーーーー