From: t60211@mech.t.u-tokyo.ac.jp (Shin`ichi Honda) Date: Thu, 12 Dec 96 14:54:10 JST Subject: Report 東大航空部の本田です。 関東大会が近付いており、その準備をしていたら遅くなってしまいましたが、 合宿報告です。 ーーーーーー 東京大学運動会航空部 平成8年度11月期活動報告 秋合宿2 H8年度主将 本田 真一 関東大会直前の合宿です。しっかりと練習したいところですが、秋も十分深まって しまい、むしろ冬の天気となった妻沼では名物からっ風が吹き荒れておりました。 諸般の都合により5日間という短い合宿でありながら、さらに天候がすぐれない という、主将としては頭の痛い合宿となってしまいました。 しかし、そんな中、出ました!1st SOLO!実力には大差ないという 一年生の中で一番のりを決めたのはさて、誰だ? 当初、人が少ないことを理由にATも考えていたものの、SOLOを狙う一年生が 反対し、WTとなりましたが、そのかいはあったようです。 主な成果 1st SOLO 谷(1) 1st W24 安藤(2) 1ポイント 杉峰(3) 発数、時間 JA2379 ASK21 WT76 09+15 JA2486 ASW24 WT18 02+47 JA2492 SZD51ー1 WT5 00+30 秋合宿1の主な出来事 11月26日 合宿初日。R/Wは第二。21とJUNIORを出す。相変わらず平日の教官が 少なく、この日も西田さん一人。 ところで、主将の本田はこの日実験が外せなかったため、朝の準備が終ると同時に 東京へ帰る。前主将の小田原(4)がいてくれたため後のことは頼むことができたが、 非常に不安であった。(いつもは実験日を変えていたのだが) 東京へ着くと一度妻沼へTELを入れる。(部員の携帯に。こういう時は便利!) 杉峰(3)からの連絡によるとリトがはまっているらしい。何をやってるんだか。 少ししてからもう一度TEL。すると、どうもはまった、と言うよりは 事故があったらしい。リトマンの山下(3)が病院へ行ったとか。早く言えよ!! 必要な連絡は現地ですべてやっており、東京にいてできることは特にないということなのでとりあえず実験をうける。(もちろん頭の中は明後日の世界) 実験後のTELで詳しい状況と経過を聞く。 第二R/Wの南エンド付近の川側に幅1〜2メートル、深さ1メートル程の でかい穴があいておりちょうどリトWAYを塞ぐようになっていて、 巻きとり中のパラシュートに気を取られていたリトマンは気づくのが遅れ 40km/hほどで突っ込んだらしい。 リトマンは衝撃で頭をフロントシールドにぶつけ、額を切る。 リトは外見はバンパー回りがへこんだ程度だが、廃棄処分となった。 頭の怪我ということで、山下は病院へ行き検査を受ける。その間、訓練は中断。 その後、山下が病院から戻り、結果は異常なし。極真空手家でもある本人曰く、 「コンクリートブロックを頭付きで割ったことがあるから大丈夫」だそうだ(-_-;。 石渡教官へ経過報告をした後、訓練再開。全員一発づつ回ったらしい。 この事故の原因となった例の穴に対し、学生委員会に報告し、埋められないか、 という要望をだしておいた。 ちなみに、東大では、訓練中断の間に穴の回りに杭を打ち、カラーテープで目印を 付け、当面の再発防止を計っておいた。 ところで、東大は人数が少ないので、機体のシート保険は掛けずに個々人に 旅行者保険をかけている。これが幸いし、この一件に対しても保険がおりるらしい。 (^^) 11月27日 気を取り直してしっかりと飛びたいと張り切るものの、天気は予報通り下り坂。 朝の索点が終るころには雨となり、撤収。午後から新格納庫の大掃除大会となった。 余談 朝、リトリブのラジオで聞いたニュース。 中国 同姓同名が多くて困っている。 オーストラリア カンガルー島でコアラが増え過ぎて困っている。 11月28日 冬の天気では、低気圧が抜けた後は典型的な西高東低となり風が吹きやすい。 からっ風が名物の妻沼ではなおのこと。激しい強風となった。 しかし、複座のみではあるが、訓練は行なう。 (外人教官のみであったため、単座は見合わせた) 複座のみ19発のバッタ大会であった。 11月29日 合宿四日目にしてようやく単座機登場!3機体制であげまく、、りたいところだが、 相変わらずウインチのトラブルが絶えない。(夏よりはずいぶんまし) なんと、台車のエンジンもかかりにくくなってしまい、ピスチェン>逆進の時 恐い思いをしてしまった。 ちなみにこのピスチェン、第2の東海がそわそわと無線を入れてきたが、 第1はまだ北風。間もなく南となったためピスチェンしたいというと、 今度は東海が「しばらく見合わせます」。 おかげで第1はしばらく背風であげるはめに。 さて、おめでたい話題を一つ。昨日、強風だったため、単座は見合わせたので 当然初単座はでなかったが、どうも安藤(2)のW24C’Kが良い感じだったらしい。 彼は学部三年、国家公務員試験受験のため次合宿からの参加は灰色、と事実上 最後のチャンスであり、ねばりをみせた。そして本日27発目、初24!おめでとう。 離脱後のセリフはいつものとうり「行ってきます」。ちゃんと帰ってこいよ。 8分後着陸、するも、ブレーキかけすぎ。前につんのめる。 ジュニアじゃないんだから。 その後、三発続けて撤収ロング。低く速く飛ぶのが好きな人が多いですな。 11月30日 あっというまの合宿最終日。しかも昨日の天図によると救いようがないほどの西高東低。 本州の上に等圧線が6〜8本!案の定、朝6時ですでに8〜9mはあろうかという風。 事務所の気象情報でもこの日風がおさまる気配はない。今のうちに撤収するか?、 と法政の主将と話し合う。 しかしあまりにも飛べないこの合宿に納得が行かず、複座だけでも、 と準備を始める。すると、何故か日射のでる時間から風が急に凪いでくる。 何故?理由は全くわからないが嬉しい誤算。24も準備し、21、24の 2機であげる。 21は1年生ローテ。全ての情報に反して風は穏やかであるため、絶好の日和。 と思っていると、でました!谷(1)がまず山下教官のC’K OK。 続けて松岡教官のREC’K。 その着陸をピストで見ていた山下教官。「ま、OKだろう。」 その言葉通り、「バラストー!」と松岡教官の声。 第2だったので、あまり意味はなかったが、妻沼オールステーションに 1年生の初ソロをあげることを告げ、出発!9分後、無難な着陸をこなす。 おめでとう! 実は、この日朝だけしかあげられないだろうと、集中ローテも考え、 前日の夜に山下教官に1年生でソロ近いの誰か?と尋ねたところ 「近いと言えば全員近い」ということだった。他の1年生ももうすぐか。 さて、上がる兆候は全く見られなかったが、11:49本田が24で出ると 離脱直後からプラス。そのまま300mほどゲイン。下の無線によると、 どうやら南風が入って来たらしい。ということは、これはシアーの上がりか。 実に絶妙のタイミングであった。すぐ後に21も続けて上がってくる。 両機とも30分程滞空したあと、逆進でピスチェン。 なんでこの気圧配置で南風が入るのだ?理解に苦しむ。 索点の後、21、24の交互発航とする。めずらしくウインチが調子良く、 上がりもないため発数が上がる上がる。 後で見てみると、6分で1発、10発/時のハイペースであった。 33発目、杉峰(3)が24で第2の南向き380で離脱。そのまま武蔵大橋クリア。 高度いくつだー!?でも余裕で帰ってくる。機体がいいってのはすごいことだ。 9時〜3時の6時間で40発。全員4発づつ回る。 朝、撤収などと寝惚けたことをやらんで本当に良かった。 今後の予定 関東大会 12/18〜12/25 妻沼 W24、JUNIORの2チームでエントリー。 全国大会 3/2〜3/9 妻沼 七大戦 3/11〜3/17 関宿 春合宿(予定)3/24〜3/30 氏家 今後とも御指導のほどよろしくお願いいたします。 七大戦について 色々と難航している七大戦ですが、一応各校と連絡が取れるようになり、 開催できるムードになってきました。現在、北大、東大、名大、京大、阪大が 電子メールで連絡をとりあって、他の二校ともTELにて話し合っています。 予算は、北大出場辞退の中でも北大から例年通りおりるようです。 関宿のR/Wは京大が予約してくれました。現在東大を中心に連絡をとっていますが、 いまだ主幹を決める段階で話しがSTOPしています。 12月中に各校集まろうとおうことになりましたが、まだまだ具体的な話しはなにも 決まっていない状況です。 東京大学運動会航空部主将 本田 真一 e-mail t60211@mech.t.u-tokyo.ac.jp