From: JF1XPY Yamashita Subject: report 97/01/25 やました@LS会です。  修論締め切りまで2週間ありませんが、大胆にも小山絹で飛んできました。  前日の天気予報によると、冬型の気圧配置で寒気も入るとのことでした。 朝R/Wに行ってみると逆転層もできており、弱い南風が8時ごろから入り始め たのでコンバージェンスが出るだろうと期待しました。風は徐々に西風が強まっ て来ました。  浦安の飛行場が工事のため使えなくなるというのでラジコンしたい欲求不満 もあったので、日の出のころに小山絹に着くようにしてみんなが来るまでラジ コンもしました。これについての報告はW3にて。  8時半にモグラの人がひとり来ただけで、9時半になってもクラブの動きが 見られません。菊池さんがトレーラーでファルケを運んできてごそごそしてい る(*1)ようなので様子を見に行きました。来ていたモグラの人によると、 ベランカの調子が悪い(*2)そうで、菊池さんは曳航機をどこかにとりに行くそ うです。昼過ぎに4043ハスキーを妻沼から持ってきてくれました(*3)。  LS6cに続いて12:55に離陸。風はクロスで10m/sくらいです。離陸 直後強いプラスにあたり曳航機が急上昇していきました。曳航機の加藤さんは、 「70mile以上出ちゃったけどあれ以上ノーズ上げるのも怖いし、エンジンちょっ としぼったよ。LSがちゃんとついてきてるかミラー見る余裕すらなかった」と のこと。しかし最初に急上昇してからはなかなか地面が遠ざかりません。150m くらいで突然曳航機が沈下のためにバーンと高度が下がったりして、これ大丈 夫か?ここで離脱しても帰れるな、脚は出てるな、などの考えがよぎりました。  曳航中500mから600mが+5m/sだったので600mで離脱しましたが、このサーマ ルは900mで外してしまいました。次につかんだサーマルは600mで外してしまい ました。じゃあ次は300mかと思ったら本当に300mまで落ちてしまいましたが、 荒れてる+1のサーマルをつかんで2200mまで上がれました。900m以下は荒 れていて難しいのですが、1200mを越えると静穏なサーマルになり、手放しで も十分センターに留まれました。風が強いのでウエーブの可能性もあるかと思 いましたが、雲と自分の位置関係はかわらなくても雲と一緒にどんどん流され るのでただのサーマルのようです。R/W西でつかんだサーマルでしたが、小貝 川(*4)まで流されました。このころ丸山さんが筑波山で6000ftという無 線が入っていました。  R/Wの南9kmのところに東西にのびるクラウドストリート(*5)があったの で行ってみましたが、上がりもあまりよくなく、沈下はとてもきついのですぐ 降りてしまいました。R/Wまで9kmで1400mあっても、バリオは-5に張りついて るのでパスがぎりぎりでした。  R/W上300mからチェックポイントに向かいましたが、バリオはずっと-3〜-4 で、小さな場周経路にしましたがファイナルターン時も、低いかな、届くかな、 届かないかな、脚上げようかな、やっぱり届くかな、と気が抜けません。  この日ディスカスを組んだ人は横風が嫌いで離陸しませんでしたが、この日 は風が横か縦かという問題ではなかった日だと思いました。 -- (*1)ダウンバースト時に生き残ったファルケのオーバーホール(&耐検? (*1-2))。飛ばされたときに裏返しになってスターターのマウントが曲がった といって、ドライバーでこじって直していました。 (*1-2)耐空検査員に朝4時半にFAX入れたら、昼頃に電話が来ておこられたそ うな。菊池さんは3時に起きてその書類を作ったそうです。 (*2)先週、曳航中に回転が上がらなくなって、調べてみたらマグネトーが片方 死んでいたようです。 (*3)妻沼ってOB搭乗会では?強風で中止でしょうか。 (*4)R/Wから東に約12km (*5)ここで恥ずかしい話をひとつ。 みなさんはクラウドストリートをどういうものだと理解していますか? サーマルトリガーがあって、そこから発生したサーマルがちぎれて風に 流されてできたストリートの場合。雲は断続的に並んでいますがその 下はすべてプラスなのではなく、雲はそれぞれ単独に対流していて、 雲の風下側は沈下になっています。ひとつのプラスで上がったからと いって、そのまま風上に伸ばしたのでは、次の雲の沈下帯に入るわけ です。こういうときは沈下のエリアを迂回して、次の雲の下に横から 入るべきだそうです。こんなの聞いたことなかったぞ。 #こんなフライトをしているようでは日本選手権最下位の可能性はきわめて高い。 -.. . .--- ..-. .---- -..- .--. -.-- --... ...-- - ..- ...-.- . . やました たかひろ @ 東京大学大学院工学系研究科電子情報工学専攻 http://www.mos.t.u-tokyo.ac.jp/‾taka/ 浅田研 M2